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トーア紡コーポレーションのIR

投資家の皆さまへ

5つの事業を中心として、さらなる企業価値の向上を図ります

事業戦略

新型コロナウイルスの感染再拡大の影響により国内景気は沈滞し、また世界的にも未だ収束の兆しが見えないことから、国内経済の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
そのような環境下、当社グループは5つの事業を中心としてグループ全体の企業価値の向上を目指し、各事業分野において以下の取り組みを進めてまいります。

インテリア / 産業資材事業

新型コロナウイルスの影響を懸念する中、インテリア産業資材事業は以下の3つの戦略を推し進めていきます。

1. 生産の効率化
新規商材の立ち上げのため、既存設備の改修、改造および工程の見える化、デジタル化による生産の効率化を進めていきます。
中国子会社においても、既存設備の改修および改造により効率よく稼働させることで、現地ローカルメーカーとの競争に対処して新規商材の受注を目指します。

2. 品質へのプライド・ものづくりへのこだわり
原着ポリプロファイバーの展示会用需要があまり見込めないため、高機能綿・ショートカット・細番化商材の開発および販売を目指します。
また、すべての分野で、次期商材の受注獲得のための新規開発を進めていきます。

3. 環境に配慮したもの作り
導入済みの環境に配慮した排水処理設備の適切な運用と更新を実施するとともに、工場で使用するエネルギーの低炭素排出へのシフトを実現し、環境負荷低減を推し進めます。
リサイクル事業では、産官学共同研究による「リサイクル炭素繊維の連続繊維化および製布化」に取り組んでおり、リサイクルカーボンファイバーの高付加価値製品化に繋げていきます。

衣料事業

ニューノーマル時代を迎え、在宅勤務が一般化するなどライフスタイルが大きく変化し、ビジネススーツやビジネスユニフォーム市場が一気に冷え込みました。このような環境の中、以下の3つの重点施策を進めていきます。

1. コスト削減
国内外の適地生産体制の見直し及び物流の合理化を進めます。
また、DX技術の積極的な活用により、生産性の向上および事務処理の効率化を図るなど、コスト削減を徹底していきます。

2. 開発の強化
抗菌・抗ウィルス素材やサステナブル素材など高付加価値商品の開発を強化し、収益性向上を図ります。
また、ファッション衣料繊維に依存した商品構成からヘルスケア分野の素材開発を展開することで、収益の安定化を図ります。

3. スクール部門の強化
収益拡大に向け、グループのニット製品製造子会社および制服縫製子会社と連携した総合的な取り組みによるシェア拡大および周辺商材の開発による拡販を進めていきます。

エレクトロニクス事業

2020年は、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響を受けて、一時売上が大幅に落込みましたが、当社の半導体(トライアック)が人口呼吸器等の医療機器に採用されたこと等により、後半は回復基調となりました。
2021年に入り、産業機器関連・5G IT機器関連、ロボット関連の需要回復を受けて、主力の電動工具コントローラーやパワー半導体の受注は前年対比大幅増となっています。
一方で、急激な需要増による半導体部品不足は深刻化しており、生産・販売への影響が懸念されます。そのため、納入先への代替品の承認提案、仕入先との長期契約等による部品確保を喫緊の課題として対処していきます。
また、中国の生産工場のリモートによる管理を徹底することにより、生産・品質管理体制を高めていきます。
さらに、持続的な成長に向け以下の新規商材への取組みを強化していきます。

1. 省力化・ロボット関連
2020年に販売開始した電子棚札は、機種を増やして売上げ増を目指します。
減速機は、2021年度中に量産開始しロボットメーカーへの営業を行います。

2. 衛生関連
ウイルス殺菌フイルターの製造販売、深紫外線LEDを使用したウイルス対策製品の開発、販売を行います。

3. 環境関連
水だけで金型・金属素材・ゴム素材・ガラス素材の洗浄を可能にしたマイクロバブル洗浄機の販売を行います。

ファインケミカル事業

ウィズコロナ時代のなかで、先行き不透明な事業環境を乗り越え、将来の成長軌道を確かなものとするために、以下の3つの戦略を推進していきます。

1. 社会のデジタル化の加速や次世代通信規格5Gの普及により、市場の拡大が見込まれる電子材料分野では、基板材料・放熱材料向け・付加価値の高いフォトレジスト材料向けの拡販強化に努めます。

2. 新型感染症の拡大は、従来のオフィス環境や医療分野の市場に大きな変化をもたらしていますが、これを「新たな成長の機会」と捉え、成長が見込まれる新規材料の開発ならびに営業活動を積極的に進めていきます。
また、当期堅調に推移した基礎化粧品原料は、引き続き生産の効率化を進め収益性向上に努めていきます。

3. 世界的な脱炭素のうねりと相まって、これまで以上に環境保護をはじめとする社会課題への対応の重要性が浮き彫りになっています。
化学工業である当部門では、かねてより環境にやさしい製造技術の確立と既存製品の製法改良に着手していますが、今後は量産対応に向けさらにスピードアップさせていきます。

不動産事業

事業部全体として、資産の有効活用をより促進し、安定収益の確保を目指します。
事務所賃貸については、設備のリニューアルを行うことでオフィス環境の満足度を高め、魅力あるオフィスを提供してまいります。
経年により資産価値が低下している商業施設については、計画的に修繕し、付加価値を高めることで稼働率と収益性の向上に努めます。また、「SDGs(持続可能な開発目標)」を意識した資産の活用を促進し、環境負荷低減への貢献を図ります。

これらの取り組みによる収益力の向上で利益水準を回復させて2022年の創業100周年を迎えたいと思っております。
そしてその先の10年を見据えたビジョンを打ち出す中長期計画の立案を検討していきます。
また、「企業の果たす社会的責任」の一環として、「人」・「暮らし」・「環境」の心地よい調和を求めていきます。
そして、法令順守や危機管理を一層徹底するため、「トーア紡企業行動憲章」のさらなる定着と実践を推進し、より実効性のある内部統制の整備、運用を進めていきます。

利益配分について

当社は、株主の皆様に対する利益配分を経営の重要課題のひとつとして位置づけており、業績の状況を踏まえながら、継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としております。また、内部留保資金に関しては、長期的な株主利益を念頭に置き、企業価値向上のための将来投資等に活用してまいります。令和2年度(第19期)配当金につきましては、1株につき10円とさせていただきました。厳しい経済情勢は続きますが、本年度も配当を継続できるよう努めてまいります。

投資家の皆様には、今後ともなお一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

令和3年4月
代表取締役社長 長井 渡

事業別売上高

収益力の強化・増益体制の構築

財務体質の強化

自己資本の増強